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2019年08月26日

中秋の名月

2019.08.26

久しぶりの投稿となりました。
気がつけば、9月を迎えようとしています。

来月13日は中秋の名月ですね。
月を眺めながらリラックスする時間を作ってみてはいかがでしょう。

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本日は
十五夜のすすきの意味やお月見のお供え物についてご紹介します。

すすきを飾るのは、
月の満ち欠けなどを用いて暦を計算した旧暦では
人々の生活と月は密接につながっていました。
特に農作業に従事する人々は欠けたところのない満月を豊穣の象徴とし
秋の収穫の感謝を込めて芋や豆などの収穫物を月に供えました。

しかし、稲穂はまだ穂が実る前の時期であることから
穂の出たすすきを稲穂に見立てて飾ったと言われています。
古くからすすきは神様の依り代と考えられていました。
茎が中空(内部が空洞)のため、神様の宿り場になると信じられていたのです。
また、すすきの鋭い切り口は、魔除けになるとも考えられました。
そのため、お月見のすすきには悪霊や災いなどから収穫物を守り
翌年の豊作を願う意味が込められています。
地域によってはお月見に飾ったすすきは捨てず庭や水田に立てたり
軒先に吊ったりして、災いから田や家を守る風習が今でも残っています。

お月見のお供え物といえば、月見団子です。
月見団子はその名の通り、丸い団子で月を表現していると言われています。
また、十五夜は別名「芋名月」とも呼ばれ
里芋やさつまいもなどの芋類を供える地域があります。
これは稲作以前の、里芋などの芋類を主食として食べていた頃に
十五夜に秋の収穫物である里芋を供えていた名残である説が有名です。
つまり、十五夜に団子を供える理由は、里芋に形を似せるためでしょう。

月見団子や芋類の他には枝豆や栗、果物などの秋の収穫物や
水・酒などもお月見のお供え物として飾ります。
お供えした食べ物はお月見が終わってから食べましょう。
お供え物を体に取り入れることにより
健康や幸せを得ることができると考えられています。植物ではすすきに加え
ワレモコウやオミナエシなどの秋の七草も飾ります。
その他、コスモスなど季節の花を添えて、華やかに飾ることも良いでしょう。

現在では、十五夜を楽しむ風習は薄れているかもしれません。
昔の日本人と現代の日本人の生活様式は異なるため、仕方がないことです。
しかし、空気が澄んで1年で最も月が美しく見える日が十五夜(中秋の名月)です。
どれだけ時代が変わっても月の美しさだけは変わりません。
団子などのお供え物を用意することが難しい方も
すすきなど秋の植物を窓辺に飾り
月を見上げて名月の美しさを感じてはいかがでしょうか。